メディフードについて

~患者様を第一に考える~

昭和5年、米子脳病院(現:養和病院)は、院長廣江和一によって開院致しました。
初代院長は、患者様を第一に考える人でした。

敷地内には、院長自ら手掛けるバラ園が広がり、豚、鶏、山羊等を飼育して、
院長家族は敷地内で暮らし、患者様と同じ食事を摂っていました。
漬物は院長自らが漬け、子ども達が手伝い、その技術は伝承されていきました。
ふぐを売りにくれば、その日の給食の献立はてっちり鍋になりました。

その当時の病院給食は、極端にいえば口に入ればいいという時代でした。
業者が、病院に納品する食材を車に積んで配達していると、他の納品先から、
良い食材があるけどそれはどこに納品するのか~と聞かれ驚かれていたとのことです。

畑がひろがる旧病棟
初代院長 廣江 和一

~体に良いものを提供する~

その当時、野菜等の殺菌消毒をするのに洗剤を使い洗浄するのが一般的でした。
和一院長は身体によい洗浄方法はないかと考え、次亜塩素酸を使って洗浄をしていました。

その当時、監査に来た保健所の監査員には馴染みのない洗浄方法だったため、和一院長が説明したところ、その洗浄方法に感心されたとのことです。
今では、HACCPにも定められている洗浄方法です。

因みに今は、弱酸性次亜塩素酸水を厨房内で製造し使用して、殺菌洗浄を行っています。
殺菌効果に優れていて、有機物に触れると水になる性質があり、更に身体にやさしい洗浄方法となっています。

メディカルケアウォーター生成装置

~食べる楽しみをいつまでも~

病院の特性上、入院期間の長い患者様が多く、50年病院で過ごす患者様もいらっしゃいました。
そんな病院での一番の楽しみは食べることでした。

中庭の藤棚の下で、バーべキューをしたり、
お正月にはもちつきをしたり、お彼岸にはおはぎを提供したり、
開院当初より楽しくおいしく食べることを大切に考えて参りました。

~飽食の時代なのに低栄養?!~

この飽食の現代に低栄養?!と思われるかもしれませんが、
3食バランスよく食事をしているようでも食が細くなりがちな高齢者が陥りがちな低栄養。
健康寿命を延ばすために、おいしくご飯を食べ続けるために日々の食事はおろそかには出来ません。

高齢化が進み、独居老人宅が増える地域のお役に立てる配食サービスの取組みを行います。

常食
ソフト食